庭造りワークショップ
今週月曜日。
兵庫件市川町で行われた、庭つくりワークショップ「公園とコミュニティ」に参加してきました。
講師は木下造園 庭守、木下 裕一さん。
https://www.facebook.com/tookichirow
前半は公園の目的・意味など、周辺を散策しつつお話。
公が整備した「公園」と、地域でつくり守ってきた神社。
公園より昔から、神社・寺の境内は公園的な機能を果たしてきた。
野良(田畑)があり、里山がある。それをつなぐ高台に、神社や寺がある。
境内の自然。鎮守の森と呼ばれる緑は、手つかずの植生を残す。
しかし神社合祀によって減っていく鎮守の森。
今でいうところの、生物多様性の消滅。危機感を感じた南方熊楠は、地域とともに反対運動を起こす。
倒されゆく御神木にしがみつき、体を張って抗議した。
など、公園から神社や寺。里と山。森と植林。
それらの歴史的背景を学ぶ。
ただ、のどかなだな。
だけだった里山が、急に胸に迫る存在に感じました。
見えている景色は過去、人・政治・宗教など折り重なりそこにあって。
現在、自分がつくっている世界も、後世からそんなふうに評価されるのか。
これはマズイ。などと唸るなど。
おっこ食堂の、おっこさんほか、マクロビオティックに通じている方々のお料理。
自家栽培のお米、お野菜をふんだんに使ったお料理などの持ち寄り。
私はサツマイモのマリネ(蒸したサツマイモをダイス状にして、バルサミコ酢・みじん切り玉ねぎ・塩でマリネ)を持参。
最高でした。
午後は、実際の庭造り。
庭木の剪定など、庭師の技術的な部分を、少しだけ体験。
枝ひとつを落とすにしても、「どうしてこの枝なのか」そこには意味があり
光合成や、数年後の生長も考慮する。大変に深い世界なのでした。
とはいえ昼食後、あまりの気候の良さに昼寝するなど
時間がゆったり流れ過ぎて、実地はわずかな時間にとどまり。
楽しみは次回へ持ち越されたのでした。