ieha * Web Design ieha * Web Design

場のこと

最近出会った本に、連続して「場」が出て来る。
自分がいま、農の場を探している最中なのか。そういうものを引き寄せたり、られたりしてるのだろう。

俳句は「場」の文芸である。
そして、俳句の言葉は「共通の場」がある限り、いきいきと動くが、それがなくなると通じなくなる。

長谷川 櫂著 俳句の宇宙 より引用

いま取り戻すべきなのはトポスです。他者との立体的で有機的なつながりを回復し、中間共同体を厚くしなければなりません。

中島 岳志著 「リベラル保守」宣言 より引用

僕があのとき一番多く感じたのは「場」と「制度」という事だったかもしれません。それは自分という制度も含めたことなんですが、言ってみればその場所の薄い皮が、皮膜がめくれていくわけですよ。裸体が一つそこにあるだけで。場所は固定したものとして捉えてしまう。そして制度がそれを固定化するものと思ってしまう。でも、動くものとして制度を考えてみたらもっと僕たちは解放されるんじゃないか。– 田中 泯

田中 泯×松岡 正剛著 意身伝心 より引用

 

猫が後ろ向きで座っているのを見て、家人が、猫が場を作っている。と言った。

それを聞いた自分は、猫はモバイル場を持ってる。と言ってから、モバイル以外の場なんてあんのか?と思い、無いだろ。と思い、ぁ俺、場を所有できるって思ってる。と気づいてびっくりする。という体験をしました。

たしかに場を固定・所有しないと農ができない。固定して、人工の方向性をある程度加えても、ちゃんと流動はおこってて、そこでもいのちは動きまくる。

でも、固定が強すぎると人工が極大化して、種をいぢってラウンドアップしたくなる。そういうのは波に小石を投げ付けて抵抗してる様なものだから、頑張ってもせつない。

人工を受け入れてもらえるあわいを探ってそこに住めればなあ。なんてな事を考えたりしつつ意身伝心を繰っていたら、こんな一文が。

 

一番大事なことは遅らせる。デタミネーションです。遅延はすごく大事だと思っているから。超重要なことほど判断も遅延しますね。もちろん自分の能力とも関係あるんだけども、総じて大事なことは遅延させることによって多義性に達することができます。そして「ここで決断だな」という場面がきた時には、自分の中に相当の多義性がたまっているから、どこにも行ける状態になる。– 松岡 正剛

田中 泯×松岡 正剛著 意身伝心 より引用

 

うむ。じっくり探そう。

コメントする

必須 が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。
※コメントは即時反映されない場合があります。

page top